アメリカのトーナメントシーンで活躍したルアーがトレンドとなるのは日米共通のようですが、日本ではフロッグブームはやって来ているという話を聞く一方、ビッグスプーンについてはまだまだ使われている人が少ないようです。
そういう自分も今年の夏、宮崎さんにレイクフォークでビッグスプーンの使い方について実釣を交えて教わった訳ですが、正直な所これほど深場でベイトを追ってスクーリングするバスに効果があるとは思っていませんでした。
ウインターシーズンでは多くのアングラーが投入するジギングスプーンとは異なり、海で使うようなビッグスプーンはその見た目からバスアングラーには敬遠しがちな外観をしています。そしてその巨大なスプーンを具体的にどのようにして使うか・・・これを明確に説明してくれる人はなかなか稀有なのですが、そこは最前線のトーナメントシーンで活躍する宮崎さんにこの時とばかり色んな質問をしたので皆さんにもご紹介しようと思います。
まずビッグスプーンが有効となるシーズンですが、スポーニングを終え、回復した個体がベイトフィッシュを追ってディープに落ち始める時期から晩秋辺りまでであり、基本的にはロングキャストしたビッグスプーンをボトムまでフォールさせ、数回ロッドアクションを付けることによりリフトさせ、その後はラインテンションを軽くかけつつフォールさせてバスを誘います。(明らかにバスが中層でベイトを追っている場合はボトムに付ける必要は無いとの事です。)
そして軽く1オンス(28g)を超えるビッグスプーンをしっかりとリフトさせる為には、伸びの少ないフロロカーボンライン(14~16LB)としっかりとしたヘビーアクションのロッドを使う事が重要なんだとか・・・。この時お借りしたのが
ブラックレーベルPF701HFBだったのですが、ティップまでしっかりと張りのあるロッドを使う事でディープまで沈めたビッグスプーンを自分のイメージ通りしっかりとアクションを付けられるという訳です。
・・・と、ここまで実釣前の説明を受け、ビッグスプーンでビッグバスをガンガン釣るイメージが出来上がっていた訳なのですが、話を聞いてイメージするのと実際に自分がやってみるのは大違いという事を思い知らされるのです。(後編へ続く)
テキサス特派員K