RPMクランクMID-4の秘密をひとつ教えたいと思います。スポンサーに対するリップサービスでは無く、プロが明かさないテクニックの一つとして読んで下さい。
オールシーズン出番があるのが、スクエアビルクランクの特徴です。私が求めるクランクベイトは、しっかりしたワイドウォブル系とタイト系の両極端です。特にワイドウォブル系は冬場や夏場の低水温・高水温のタフコンディションに弱いと思われ易いのですが、実はその逆で、ワイドウォブルだから狙った水深をゆっくりと大きくゆらゆらと泳がせて、バスにしっかりと見せてバイトを誘います。これが中途半端なアクションのクランクベイトでは、ゆっくり引くとルアーが泳がず、結果クランクでは釣れない!!という悪循環を生みます。基本はスローリトリーブで、ワインディングし過ぎはタブーです。
ルアーの水深こそ違いますが、ウイグルワートが冬場のマウンテンリザーバーで定番なのは、アメリカ通な方ならご存知かと思います。マウンテンリザーバーでいう1.5~2Mとは、ここではシャローみたいなもの。そこをワイドウォブルのウイグルをスロークランクする事で、バイトを誘う。ただウイグルワートは風に弱く飛距離も出ないので、その良さを殺さずにTDスーパークランクの良さも活かし、MID-4ベースにして作ったのが
RPMクランクMID-10です。比較的浅いレイクではMID-4、リザーバーではMID-10が必要だという、何処で、どう使うかの肝が分かって作られているのです。
話をシャロークランクに戻すと、昨年の夏に日本で、ワームにも口を使わない日中にMID-4だけバイトが連発したことが多々有りました。しかも私ではなく同船者の方にです。彼はMID-4だけで10本以上釣っていました。夏の高水温も同様の状態が起きます。
逆に真冬は大森プロの得意とする
TDバイブTYPE-Rでのリアクションの釣りや、赤羽プロの得意とする
D-シャッドや
TDシャイナーのスローな釣りに代表されるタイトアクションの釣り。それプラスRPMクランクMID-4のスロークランキングとタイトウォブルのクランクをマスターすると、冬場でも巻き物で勝負ができます。低水温だとワームより巻き物にアドバンテージがあることも多く、試してもらいたいテクニックです。
宮崎友輔