ここ数週間アメリカトーナメントシーンにて、センセーショナルな話題が駆け抜けています。それはアラバマリグと呼ばれる釣り方で、今までストライパーフィッシングのトローリング等で用いていた、アンブレラリグと呼ばれる物を改良してキャストできるようにしたリグのようです。
特徴としては、スイムベイトやグラブといったスイミング系のワームを主体に5個セットして、リアルなシャッドボールを形成してバイトに持ち込むという物。
このアラバマリグについて、大森プロと宮崎プロの間では次のような会話がなされました。
大森:『先日のFLWガンターズビル戦では、他のルアーを寄せ付けないのにアラバマリグには異常に反応してたみたい。スイムベイトでナチュラルに誘うっていうより、大きな波動を出しているので、集魚力が凄いんだと思うんだよね。タフだからタイトアクションって日本の人は簡単に考えるけど、タフだからこそワイドウォブルでゆっくり巻いてバスを寄せて食わせるのがプロのシークレットテクニックだよね。』
宮崎:『そうだね。濁りや低水温でコンディションが悪くなればクランクベイトも、よりワイドアクションなRPMクランクMID-4を選ぶか、真逆にあるタイトクランクを選択するけど、クリアウォーター系のサスペンドバスは、釣るのが難しいからスイムベイトやスプーンの釣りが発達してきたよね。』
大森:『秋のクリアウォーターだと、シャッドと一緒にバスがクルーズしてサスペンドするから、釣り辛いでしょ。今まではシャッドの群れにディープクランクベイト入れて、シャッドを散らしてバスを誘発していたのが、このアラバマリグではシャッドを蹴散らすのは元より、それ自体がシャッドの群れになり、あの波動で遠くのバスを寄せる力があるんだと思う。まあそんな感じだから、マイプールでどのスイムベイトがマッチするか一緒に調べてみよう。』
そんな感じで2時間近く、プールで色々なスイムベイトアクションチェックをしたり、ジグヘッドの重さ別に探れる水深をチェックして、レイクフォークに二人で繰り出していきました。何時も新しいルアーやテックニックをチェックする時は、プールで色々と確認してイメージを掴み、レイクに出て実際の釣り感覚を養っていくのが、この二人のやり方。
さてレイクフォークの湖上では、キャストやリトリーブ感覚と、実際にプールでチェックしたアラバマリグ+スイムベイトにどれぐらいの水深キープ力があるか等をチェックしていたそうです。
スイムベイトもウエイトが一体型だと、軽いのでも一個40gで、5個付けると200gになります。3/8 oz・10gジグヘッドだと50gで、スイムベイトの重さを考慮すると、軽く2オンスオーバー。今回のリールはスーパーハイスピード7.1 : 1~7.3 : 1を使用しましたが、6.3 : 1ぐらいがベストかもしれないと大森も宮崎も述べてました。ロッドは思考錯誤中で、釣り込んでからタックルのマッチングをお知らせします。
さて参考までに撮った映像で、雰囲気でも楽しんで下さい。