3週連続の試合のため、テーブルロック戦から直ぐに疲れた身体にムチを打ち、約800マイル(1250 km)移動して、テネシー州ダグラスレイク入りした。プリプラで来た一月前より、どうやら5 mぐらい水位が上昇していて、全く別の湖といった感じである。
そして休む暇も無くオフィシャルプラクティスがスタートした。レイク全体がポストスポーン状態で、逸早く回復しているディープレンジのバスに狙いを絞り、ディープクランク、
D-スプーン、キャロライナリグを中心に、約2日間のプラをディープ攻略に時間を注いだが、人並みなウエイトは釣れても、際立ったサイズは見つけられなかった。
一方で、1日だけ上流域でのシャローでのフロッグ、フリップでの釣りでもチェック(入賞)には届きそうで、大きな期待感はないものの、まだ自分の得意な釣りで押し切る方がチャンスがあると考えた。
クジ運も良くフライトNO.1をコールされて、迷う事なくバウを上流域に向けた。心が決まれば、後は天候やカバーによってフロッグとフリップを組み合わせて淡々とキャストするだけ。
幸いな事に5ポンド半のキッカーも入り、15ポンド12オンスで17位スタート。フロッグはスライド系を重視して今回はSPRO社製をチョイス。
ロッドはウッドカバーを乗り越えて釣らなければならないので、
BL PF731MHFB+
ジリオンJD7.9にPE 66lbを組合わせた。
二日目はリミットは一瞬で揃ったが、10時過ぎから右手人差し指と中指付近に違和感があるなと思っていると、昼ぐらいからキャスト出来ない程の痛みに変わった。残り3時間を左手キャストか、トリガーを無視した握りで右手で柔らかくピッチするキャストに変えて、それでも一本入れ変えに成功したが、どれぐらい痛み続けるのか不安が過ぎた。順位はそのまま17位で予選を通過した。
三日目は痛み止めと塗り薬を使い、2~3フィンガーで握って変則フリップで対応するも、朝雨が酷くバスが浮いている気配にノーバイト。手に痛みを伴うフロッグの釣りを避けていたが、ロッドロッカーからフロッグのタックルを出し、キャストはできないのでパワーポールでボートをしっかり止めて、やはり変則ピッチでゆっくり正確に誘うことだけ心がけてリミットメイクした。
その後、天気も回復してピッチとフリップ中心に釣り13lb 14ozで18位にてダグラスレイク戦をフィニッシュ。トップ12入りを目指したが、身体の故障によって思い通りの釣りにならなかった。しかし最善は尽くせたと思う。
『Photo by B.A.S.S.』
まだ右手に違和感が有るが、負担をかけないように様子を見よう。
宮崎友輔