ここ10年、いったいどれだけのラインをスプールから引っ張り出して、リールに巻いたのでしょう。通常は、一年間に使うラインの量は1万~1万5千メートルを超えています。そう考えると、恐ろしいですね。
毎回プリプラのときに5~8本、試合直前は10~18本ぐらいのラインを巻き変えます。今までは、ボートデッキの上に扇形にロッドを5~8本ぐらい並べて、全てのリールのクラッチを切り、一斉に手で抜き取っていく方法で、一気に何本も同時に抜いて時間短縮をしていました。どれかのリールがバックラッシュするとやっかいでしたが、職人並みの手の感覚で素早く抜いていました。
ちなみに私は、ガイドからラインを抜いたりもしないで、ロッドガイドにラインを通したまま抜きます。そうすることでガイドにいちいちラインをまた通すことがないのと、ガイドにラインを入れ忘れる事もないという、釣り人の知恵です。
そんな話をしていたら、ダイワから、「ずば抜けたスピードでラインをリールから抜いてくれる“
ラインチェンジャー400”があるから使ってみる?」と数個送ってもらうことになりました。毎分約400mだそうです。
そして使ってみて、本当にびっくり。
十数秒でリールからラインが放出されて、これぞ時間短縮になりました。余りの優れものに、大森プロにも一つ差し上げると、手でラインを抜く派だった大森プロも「このスピード使えるね~!」とキャンプグラウンドで他のエリートプロにも見せびらかしたようで、ダスティン・ウィルクスを始めとするプロたちが、「早速俺にもオーダーしてくれ」と即バイトしていた様子でした。
今まで苦痛だったライン抜きも、ラインチェンジャー400で楽しく、早く抜けるのでお勧めですよ。
宮崎友輔