ここテキサスではバス以外にもキャットフィッシュやストライパー、クラッピーなど人気のターゲットが数多く生息しており、それらを専門に狙う人達も居れば魚種問わず釣り易いターゲットを狙う人達も居ます。中でも真夏のタフシーズンでも比較的イージーに狙えるのがホワイトバスで、水通しの良いシャローフラットや岬周りなどでベイトを追って回遊しており、群れにさえ当たれば20~30cm前後ですが非常に数釣りが楽しめます。
ボートからの方がスクールリングするホワイトバスの群れを見つけ易く、回遊を追いながら釣り続けられるので断然有利なのですが、群れが回遊して来る条件を備えた場所で、多少沖目でも狙えるタックルを用意しておけば、ショアからでも狙えないターゲットではありません。
そんなホワイトバス狙いには7フィート以上、ミディアムアクションのスピニングタックルが適しており、スピニングリールには細めのPEライン(10Lb前後)を巻き、10~14Lbのフロロカーボンリーダーを1mほど接続。飛距離を出したい時は3/4~1oz前後のメタルジグをセットしてフルキャストすると50mは軽く飛んで行きます。
またホワイトバスの群れが目視出来ない場合でも、目星を付けたエリアの周辺を丁寧に探るのであればスプーンが断然有利。色々試した末に過剰な根掛かりを防止する為、自作でシングルフックを作って取り付けていますが、フッキングもさほど低下せず、根掛かった場合でもトリプルフックと比べて断然回収率が高く、なかなか良い仕事をしてくれます。
夏場はまだベイトフィッシュのサイズが3~5cm前後と非常に小さい為、ミノーやスクラウンジャー系よりも1/3~1/2oz前後の小型のスプーンの方がホワイトバスの反応が良いようですが、季節が進んでベイトフィッシュがサイズアップして来るとミノーやスクラウンジャーに加えてペンシル系など表層系の釣りも楽しめます。
ちなみにこのホワイトバス、1匹を釣り上げてリリースすると非常に高い確率でその周辺でのバイトがパッタリと減ることを何度も経験しています。スモールマウスバスのようにスクーリングするタイプの魚種は群れに危険を知らせる、もしくは群れが危険をいち早く察知・警戒する能力を備えているのでしょうか?
小粒ながらも小気味よときい引きが楽しめ、ルアーに簡単に反応するかと思えば場所や使うルアーなどがマッチしないと当たりさえ無いという意外と奥深いターゲットのようです。
”テキサス特派員K”